下北沢個展が終わりました。
初めて下北沢で開催させて頂きました。
とてもエネルギッシュな街で力を貰えました。
しかし会期中、思うように人に見てもらえず、そのことがストレスになりギャラリーに行く途中で泣き出したり、気持ちがぐちゃぐちゃで占い師にお世話になったりしました。
やっぱり真剣にアーティストとして奔走しているからこそ沢山悩んだりするんじゃないかと思いました。
そのぶん、人と心の交流が出来るととても嬉しくて。私分かったんです。絵を見て好きって言ってくれる。またそれは、私の絵を見る時間を、生きる時間を割いてくれて、私の表現したものを好きって言ってくれること。これは絵だけじゃない、言葉でもあるしボディーランゲージでもあるし、兎に角一個人の表現を他の方がいいと思ってくれること。多分それって、今の私達みたいに「個」として生きているうちにしか出来ない最高の喜びなんじゃないかと思ったんだ。それを今回の個展で深く知ることが出来ました。
不思議なのですが、絵もそうだけど、私の人柄も好きっていってくださる方が何人かいた。
会った後にちょっとだけ元気出て、ああ、展示見て実成に会って良かったなと思ってもらったら幸せだなぁ。それが例え一期一会で、もう死ぬまで会えないとなっても、また逢えた時に「あ!あの時の!」ってなれたら最高だよね。そしたら、今度は私があなたのことを知りたいです。
今回の個展も沢山の出逢い、沢山の別れが有りました。
ピンバッチが売れたとき、その場でご自身のコートに付けて下さったことや、
下北沢の服を買いに来たけど、服は我慢してオンリーワンなこの絵を買うわって言ってくれた方。
絵が売れたとき、「一緒に写真撮りたい、いや、作家と一緒に写真とりたい。」と言ってくれたこと。そしてそのご家族と写真を撮ったときに、そっと私の背中に触れてくれたこと。。。今でも覚えているし、ああ、この絵の風紀くんは海外の家族に迎えられたんだね。いってらっしゃい。って思ったこと。
有難う。有難う御座いました。
いつか、また、逢う日まで。お元気で。
平野実成